エレキギターで弾き語りはアリです!弾き語りの音作りなどポイントを解説いたします
ギターの弾き語りといえば、「アコースティックギター」での弾き語りが一般的です。
逆にエレキギターでは弾き語りはできないと考えている方もおられるかもしれません。
でも、エレキギターで弾き語りをすることは可能です。そのポイントを解説したいと思います。
目次
エレキとアコギとの弾き語りの違い
エレキとアコギでは色々な違いがあります。
その違いが弾き語りをする上でどのような影響があるか、以下に挙げていきます。
音の違い
エレキはスピーカーを通して音を出す、とアコギはギター本体から音を出すという仕組みの違いから、出てくる音に違いがあります。
ギター1本で弾き語りをする場合はコードを鳴らすことが多いので、歌とギターだけという場面ではアコギの音の方がコードが聴こえやすいと思います。
生音の大きさ
アコギはギター本体から音を出すということで生音(アンプやスピーカーを通さずにギター本体から出てくる音)が大きいため、弾き語りをする際に声量に負けない音量を出すことが可能です。
エレキの生音ではそこまでの音量を出すことは不可能です。
アンプが必要かどうか
アコギの場合はギター本体があれば音が出せますので場所を選ばず弾き語りが出来ますが、エレキの場合はアンプが無ければ大きな音が出せません。
なので、場所によってはエレキで弾き語りをすることが難しくなります。
エレキとアコギについてはこちらの「エレキとアコギの違いとは?初心者はどちらから始めたらいい?徹底解説します」で解説していますのでぜひご覧ください。
これらの理由から、弾き語りをするならアコギがメリットが多いと考えられます。
ただ、アコギを持っておらずエレキしか持っていない方は弾き語りが出来ない訳ではありません。
もちろん、エレキでも弾き語りは可能です。
その際の音作りや演奏方法について解説いたします。
エレキで弾き語りをする場合の音作りや演奏方法
エレキギターで弾き語りをする場合、音を出すためにアンプが必要となります。
アンプ、もしくはエフェクターで弾き語りに向いた音作りをすることができます。
アンプ(エフェクター)を軽く歪ませる
弾き語りの場合、音色はクリーンが基本になりますが、それでも全く歪み無しではなく軽く歪ませる、いわゆるクランチのセッティングにすると良いと思います。
クランチのセッティングだと弱く弾けばクリーンの音が出ますし、強く弾けば軽く歪んだ音になるので、ピックングの強弱で表情が出やすくなります。
エフェクターを使う
歪ませる以外のエフェクターでは、空間系と呼ばれるリバーブ、コーラスを使用することで音の広がりを作ることができるので、ギターの音が単調にならずに効果的です。
また、そのものずばり「アコースティックシミュレーター」というエフェクターも存在します。
こちらを使うと全く同じとはいきませんがアコースティックギターの音色を得ることができますので、エレキでアコギの音を出したいという場合に使うと良いでしょう。
強弱をつけて弾く
アコギの場合はコードをジャカジャカ弾くことが多いと思いますが、エレキの場合はずっとジャカジャカ弾くよりもアルペジオを入れたりミュートを挟んだり、歌に合わせて強弱やメリハリをつける弾き方をすると良いでしょう。
エレキはアコギと比較して弦が押えやすく弾きやすい上、生音であれば音が小さく音漏れが少ないので部屋の中で練習しやすいというメリットがあります。
エレキで弾き語りをしている動画
プロのミュージシャンでもエレキで弾き語りライブをしている方は何人もいます。
いくつかピックアップしたいと思います。
斉藤和義 / ずっと好きだった
シーケンサーを鳴らしながらではありますが、エレキギターでの弾き語りがとてもマッチしていると思います。
向井秀徳 / はあとぶれいく
テレキャスターのジャキっとした音でとてもカッコいいです。コーラスのエフェクターをサビで効果的に聴かせています。
Taylor Swift / Wildest Dreams
シンプルに歌とエレキギターという弾き語りです。ギターは軽く歪ませてメリハリを利かせて弾いています。
Red Hot Chili Peppers / Under the Bridge
弾き語りではありませんが、曲の前半はほぼ歌とエレキギターという構成なので、エレキギターでの弾き語りのイメージとして良い参考になるのではないかと思います。
まとめ:エレキで弾き語りはアリです!
エレキギターで弾き語りはできない、合わないと思っている方は多いと思いますが、上の動画を見ていただければエレキギターでの弾き語りでも全然問題ない、むしろカッコいいと感じるのではないかと思います。
エレキギターしかなくても、音作りや弾き方を工夫することで弾き語りをすることはできます。エレキだから、アコギだからという制限はありませんので、エレキギターで色々なチャレンジをしてみましょう。