エレキとアコギの違いとは?初心者はどちらから始めたらいい?徹底解説します

ギターを始めたいけどエレキギター(エレキ)とアコースティックギター(アコギ)のどちらがいいんだろう・・・

最初はどちらから始めるかとても悩みますよね。

そんな方には、エレキギターをおすすめします。

その理由の一つとして、アコギよりエレキの方が「弾きやすい」ことがあげられます。

なぜエレキの方が弾きやすいのかは、それぞれの作りの違いにあります。

どちらかを選ぶためには、まずエレキとアコギの違いについて知ることが重要です。

今回は、エレキが弾きやすい理由と、ギター初心者の方の選ぶためのポイントも合わせて、エレキとアコギの違いについて解説していきます。

エレキとアコギの違いについて

  エレキギター アコースティックギター
音を出す方法 アンプから音を出す ギターから直接音を出す
演奏するジャンル

ロック、ポップ、ハードロック、ヘビーメタル

ポップ、ブルース、カントリー、ロック、フォーク

生音の大きさ 小さい 大きい
弦の太さ 細い 太い
ギター本体の重さ 重い 軽い
コードの押さえ方 バレーコードが多い ローコードが多い
難易度 音をキレイに出すのは簡単 音をキレイに出すのが難しい

エレキとアコギの違いについて上記の比較表でまとめました。

エレキとアコギのそれぞれのメリットデメリットも合わせて、自分にピッタリのギターを選ぶためにこの5つについてさらに詳しくみていきましょう。

音を出す方法

まずエレキとアコギで決定的に違うのが、この音を出す方法です。

エレキは、楽器本体の他に機械や道具を使って音を出します。

楽器本体に内蔵されているピックアップという装置で、弦の振動を電気信号に変換します。

そして、シールドケーブルを経由しアンプでその信号を増幅させ、音を出すという仕組みです。

ピックアップについてはこちらの記事「エレキギター用ピックアップの種類とは?特徴の違いや仕組みを解説!」でも詳しく解説していますのでぜひご覧ください。

一方アコギは、楽器本体から音を出します。

弦の振動がブリッジボードからボディの板へと伝わり、ボディ内の空気を振動させて音が生まれ、サウンドホールという穴から出ていくという仕組みです。

演奏するジャンル

ジャンルについては明確な線引きはありませんが、相性が良いものがあります。

エレキであれば、ハードロック、メタル、アコギであれば、ブルース、カントリー等です。

また、バンドでギターを弾きたいという人はエレキがおすすめですし、弾き語りをしたいという人はアコギがおすすめです。

エレキかアコギを選ぶために、演奏したいジャンルをある程度決めておくのもポイントになります。

生音の大きさ

生音とは、ギター本体のみで弦を弾いた時に出る音です。

生音の大きさもエレキとアコギで大きく違うところです。

音を出す方法でも紹介した通り、エレキは楽器本体の他に機械や道具を使って音を出します。

そのため、生音の大きさは必要ありません。アコギよりも断然小さいです。

一方アコギは、楽器本体から音を出します。

そのため、生音そのままで演奏できるくらい大きな音になります。

エレキかアコギを選ぶために、住居環境や練習場所への配慮も現実的なポイントになります。

あまり大きな音が出せない環境であればエレキが安心ですし、大きな音を出しても問題ない環境であればアコギを選ぶこともできるでしょう。

弦の太さ

弦は、基本的にエレキが細く、アコギが太いです。この弦の太さは「弾きやすさ」にも直結してきます。

ギターは、指で弦を押さえて音(コード)を鳴らす楽器です。弦が細いと指で押さえやすく、弦が太いと押さえにくくなります。ですので、エレキはアコギよりも「弾きやすい」と言われます。

もちろんどちらも弾けるようになるには練習が必要ですが、弦の細いエレキの方が比較的早く綺麗な音を出せるようになるでしょう。

ギター初心者の挫折原因として、音が上手く出せない、コードが押さえられない等があげられます。音を出せなければ、コードを押さえられなければ、曲を弾くことが出来ません。ギターを楽しむために、弾きやすいエレキを選ぶのはとてもおすすめです。

ギター本体の重さ

ギター本体の重さは、基本的にエレキが重く、アコギが軽いです。

音を出す方法が違うことに伴って、ギター本体の作りも異なります。エレキは音を出すために必要な機械がボディ内に組み込まれています。そのためボディはアコギに比べて薄く小さいですが、重くなります。

アコギはボディの中が空洞になっています。そのためボディはエレキに比べて分厚く大きいですが、空洞のため軽くなります。

エレキギターの特徴

エレキ、アコギ、それぞれ特徴があります。

それぞれ解説していきます。

弦が細く弾き易い

もちろんどちらも練習は必要ですが、弦が細いエレキの方が弾きやすいのでギター初心者の方には大きなメリットとしてあげられます。

見た目の色や形が豊富

これからギターを始めるという方にとって、自分が気に入る見た目であるかどうかはモチベーションに影響してきます。

種類が豊富な分、きっと自分の気に入る色や形を見つけることができるでしょう。

色んな音を出せる

エレキは、機械を間に挟むことによって、色んな音を出すことができるようになります。

色んな音を出せることで、ただ弾くだけではない音を作る楽しさが生まれます。

アンプがないと音が出ない

全く音が出ないということではありませんが、生音が小さく、人に聞かせるためにはアンプ等の機材は必須になります。

ただ音作り以外の指の練習、弾く練習は生音で十分です。

また、生音が小さいからこそ練習時は騒音を気にしなくても良いというメリットがあります。

一人での演奏には向かない

エレキは、バンドなどで演奏することが多い楽器です。そのため、一人の練習だと物足りないと感じるかもしれません。

弾き語り等ができないこともないですが、人前で演奏するときはアコギの方が無難です。

アコースティックギターの特徴

ギターだけで音がだせる

楽器ひとつあれば、いつでもどこでも演奏することができます。

これは、アコギのとても魅力的なところです。

機材が少ない

ギターだけで音を出せることに伴って、機材も少なくなります。持ち運びも本体のみで楽です。

また、機材が少ないとお金もあまりかからなくなります。

音が大きい

音の大きさは、騒音問題に直結します。

アパートやマンションは防音設備にもよりますが、かなり響きます。一軒家でも家族や同居人にうるさくて嫌がられると、練習することも困難になります。

ギターをせっかく買ったのに練習できないとなると、かなりのストレスになるでしょう。

弦が太いので押さえにくい、弾きにくい

もちろん練習をすれば弾けるようになりますが、弦の細いエレキに比べると弾き難くなります。

エレキとアコギに関するQ&A

  • エレキギターはアコギの代わりになる?
  • アコギが弾けたらエレキも弾ける?
  • アコギもエレキも両方弾けるようになるにはどちらから始めるべき?

エレキやアコギに関する良くある疑問は上記の通り。

いくつかの疑問に答えたいと思います。

エレキギターはアコギの代わりになる?

完全な代わりにすることはできません。ただエレキは音色を変えられるので、音をアコギに近づけることはできます(アコースティックシミュレーターというエフェクターも存在します)。

弾き語りはアコギが多いですが、エレキでも可能です。

アコギが弾けたらエレキも弾ける?

コードの押さえ方等の基本的なことは、アコギもエレキも変わらないので弾くことができます。

ただ、アコギならではの奏法やエレキならではの奏法があります。基本的には弾けますが、練習は必須になるでしょう。

アコギもエレキも両方弾けるようになるにはどちらから始めるべき?

エレキギターから始めることをおすすめします。

まずは、弾いていて楽しいという感覚を持つことがモチベーション維持になり、継続に繋がります。

ギター初心者の方がまず楽しさを感じる時は、音を鳴らせたり、曲が弾けるようになったりすることではないでしょうか。

もちろん、どちらにしても弾けるようになるには練習が必要になりますが、

「弾きたいジャンルが完全にアコギだ」

「弾き語りをしたい」

「アコギの音や見た目が好き」

などがなければ、弾きやすいエレキから始めるのがおすすめです。

まとめ:エレキかアコギのどっちか迷ったらエレキがおすすめ!

今回はエレキとアコギの違いについて解説してみました。

ギター初心者の方には、弾きやすさであったり練習のしやすさからエレキギターをおすすめします。

もちろん、アコギも弾けるようになれば演奏の幅や楽しみがより広がりますので、後々アコギにもチャレンジできると良いと思います。

私は好きなバンドを見てエレキギターを始め、後々アコギ弾くようになりましたが、エレキを弾いていたのでアコギも取り組みやすかったと思います。

ぜひ今回の記事を参考にして、自分にピッタリのギターを探してみてくださいね。

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