ギターの単音弾きのコツと練習法!ギターソロを弾くには必須です
ギターを弾く上で、コード(和音)だけでなく単音を弾く場面は多く出てきます。
また、憧れのギタリストのようにカッコいいギターソロを弾きたいと思ってギターを始めた方もおられるでしょう。
ギターで単音を弾く場合のコツやその練習方法について解説していきたいと思います。
目次
ギターの単音弾きとは?
まず、ギターの単音弾きについて解説します。
文字通り、一つの音を弾くことを指しますが、曲中で単音を弾く場面は主に以下になります。
- ギターソロを弾く
- フレーズを弾く
- メロディを弾く
- アルペジオを弾く
一つずつ解説していきます。
ギターソロを弾く
ギターソロは、特にエレキギターの場合は「単音弾き=ギターソロ」をイメージされるかと思います。
ギターソロではメロディラインやフレーズを弾いたり、色々なテクニックを駆使してアドリブなどを弾いたりします。
和音で弾くこともありますが、単音を弾く場面が多いです。
フレーズを弾く
フレーズは、主にイントロや曲中で同じパターンを繰り返し弾くことが多く、リフとも呼ばれます。
ロック曲では印象的なリフも多く、曲のイメージに直結することも多いです。
例えば、Deep Purpleの「smoke on the water」のイントロは一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。
メロディを弾く
メロディを弾くのは、歌のメロディのようにギターを弾く場合です。
ギターのインストゥルメンタル曲を弾くような場面を想像いただくと分かりやすいと思います。
ギターソロでメロディを弾くことも多いです。
アルペジオを弾く
アルペジオとは、和音を1音ずつ弾くことを言います。
多くの場合は、前に弾いた音を消さずに音が重なるように弾きます。
そのため、弦を押さえた指が他の弦に触れないようにコードを押さえることが大切です。
ギターの単音弾き3つのコツ
ギターの単音を弾く場合、最初は「キレイに音が出ない」、「プツプツ音が切れてしまう」などの悩みが出てくると思います。
これは単音弾きに限らず、コードを弾く場合にも起こる悩みだとおもいます。
悩みを解決するために気を付けると良いコツは以下になります。
右手のコツ
- ピックを持つ力を入れ過ぎない
- ピックの先をあまり出さない
- ピックは弦に平行に当てる
左手のコツ
- 力を入れて押さえ過ぎない
- 弦を指の腹ではなく指先で押さえる
- フレットの近くを押さえる
一つずつ解説していきます。
右手のコツ①:ピックを持つ力を入れ過ぎない
ギターを始めたばかりの頃は、ピックを持つ手についつい力が入ってしまいがちです。
あまり力をいれてピッキングをすると、弦にピックが引っ掛かって引き辛くなります。
私も初心者の頃は力加減が分からず、力を入れ過ぎてスムーズに弾けないことが多かったです。
あまり指や手に力を入れずにピックを持ち、弦を弾く際にも「ピックが弦に少し負ける」ような感覚で弾くと良いでしょう。
右手のコツ②:ピックの先をあまり出さない
単音を弾く場合、ピックの先をあまり出し過ぎると単純に弾き辛いです。
かといって短すぎても弾き辛いので、目安としてピックの先端が3、4mm出るくらいにピックを持つと弾き易いと思います。
コードを弾く際は、単音を弾くときより長めに出した方が弾き易いと思います。
右手のコツ③:ピックは弦に平行に当てる
ピックを弦に当てる角度ですが、
- 弦に対して平行に当てる【平行アングル】
- 指先側を当てる【順アングル】
- 手首側を当てる【逆アングル】
の3つが存在し、それぞれ弾き方も音の鳴り方も違ってきますが、まずは標準的な「平行アングル」で、ピックを弦に平行に当たるように練習すると良いでしょう。
左手のコツ①:力を入れて押さえ過ぎない
ギターを始めたばかりの頃は、フレットを押さえる力が強くなってしまう傾向があります。
もちろん、あまりに押さえる力が弱すぎても音が上手く鳴りませんが、強すぎても正しい音程で鳴らない要因になりますし、ずっと強い力で押さえていると握力も弱まってきて数曲弾くだけで疲れてしまいます。
ちゃんとした音が出る最低限の力加減で押さえられるように感覚を覚えましょう。
左手のコツ②:弦を指の腹ではなく指先で押さえる
指の腹でフレットを押さえると、指の腹が柔らかいためしっかりと弦を押さえることが出来ません。
ですので出来る限り弦を押さえる場合は「指の先端」で押さえるように気を付けましょう。
左手のコツ③:フレットの近くを押さえる
フレットを押さえる場合、出来るだけフレットの近くを押さえるようにします。
フレットから離れて押さえてしまうと音程が甘くなる要因となりますし、ちゃんとした音程を出そうとして力も入っていまいます。
意識的にフレットを押さえる位置には気を付けましょう。
ギターの単音弾きの練習方法3ステップ
先に解説したコツを意識しつつ、以下の3つを日々の練習として取り組んでみましょう。
- オルタネイトピッキングで弾く
- クロマチックスケールの練習をする
- ミュートを意識する
それぞれ解説していきます。
ステップ①:オルタネイトピッキングで弾く
低音弦から高音弦に向かって弦を弾くことを「ダウンピッキング」、逆に高音弦から低音弦に向かって弦を弾くことを「アップピッキング」と言いますが、これを交互に繰り返して弾くことを「オルタネイトピッキング」と言います。
最初の頃は、ダウンピッキングの方がアップピッキングよりも強い力で弾きがちだと思います。
アップダウンの力加減や音の強弱のバランスに気を付けながら、オルタネイトピッキングで弾く練習をしましょう。
ステップ②:クロマチックスケールの練習をする
クロマチックスケールとは1フレットずつ進んでいく音階のことを言います。
下の図のように、6弦1フレット(フレットはやり易い場所からでも大丈夫です)をスタート地点として、人差し指から小指まで1フレットずつ押さえていき、小指まで進んだら1弦下(高音弦側)に降りてまた人差し指から小指まで1フレットずつ押さえて、を繰り返していきます。
1弦まで来て小指まで進んだらフレットを1つずらして進めていく、といった感じで練習をします。
練習目的として、以下の項目が挙げられます。
- オルタネイトピッキングの練習
- 左手をスムーズに動かす練習
- 右手と左手のタイミングを合わせる練習
- キレイに音が鳴るように押さえる練習
最初はゆっくりで大丈夫なので、これらを意識して取り組んでください。
慣れてきたら、押さえる順番を変えてみたり、弦を1つ飛ばして弾いてみたり、アレンジをして練習することも良いトレーニングになります。
ステップ③:ミュートを意識する
単音弾きの際に重要なのは、弾いた音以外の音を鳴らさない、ミュートをしっかりすることです。
ミュートはピッキングやフレットを押さえることと同じくらい重要な技術になります。
ミュートは右手のミュート、左手のミュートの両方が必要になります。
生音で練習しているとミュートが出来ているかどうかが分かりずらいので、必ずアンプで音を鳴らして練習するようにしましょう。
※初心者におすすめのギターアンプに関しては【2022年】初心者向けギターアンプのおすすめランキング10選!の記事で詳しく解説しているのでこちらも参考にしてください。
まとめ:焦らずしっかり練習しましょう
ギターの単音弾きについて、コツや練習方法を解説いたしました。
単音を弾くということは意外に難しいことです。
コードを弾くこと以上にピッキングも細かくなりますし、左手の運指も多くなります。
さらに、余分な音はをミュートする必要もあります。
最初は意識することも多く、練習も地味で大変かもしれませんが、しっかり続ければコツも分かって練習も楽しくなると思いますし、ギターソロなどを練習できるようになりますので、頑張って練習しましょう。