【初心者向け】ギターチューニングの簡単なやり方解説!
ギターを弾く前に必ずやらなければならないこと、それがチューニングです。
でも「チューニングのやり方が分からない」という初心者の方もおられると思います。
その方たちに向けてチューニングの方法について解説していきたいと思います。
目次
ギターのチューニング方法について
まず、「チューニング」とは何かを簡単に説明すると、
ギターの弦を正しい音に合わせること
を指します。
一般的なレギュラーチューニングの場合、合わせる音は、
6弦からE(ミ) A(ラ) D(レ) G(ソ) B(シ) E(ミ)となります(以下の図を参照してください)。
では、一般的なチューニングの方法を以下に解説いたします。
チューナーを用意する
まず最初にチューナーを用意します。
チューナーは
- ギターのヘッドに着けるクリップタイプ
- エフェクターのようにシールドケーブルに接続するタイプ
- スマホのチューニングアプリ
など、いつくつか存在しますので、使いやすいものを選びます。
弦を弾く
チューナーをセットしたら、弦を鳴らして音を合わせていきます。
レギュラーチューニングでチューナーもノーマルの設定であれば、開放弦(どこもフレットを押さえない状態)を鳴らして合わせていきます。
弦を鳴らす時は、あまり強く弦を弾かないように注意しましょう。
ペグを回す
弦を鳴らすとチューナーの針やメモリが反応します。
チューナーは中央に針やメモリが合う状態が正しい音程となります。
中央から左右にずれた状態は音が合っていませんので、ペグを回して調整します。
音を高くする時はペグを締め、音を低くする時はペグを緩めます。
チューニングのコツ
チューニングをする際にはいくつかのコツがありますので解説いたします。
6弦から始める
チューニングをする際、必ず音の低い弦から順番に始めていきます。
ギターであれば6弦から始めて、1弦まで順番に進めていきます。
6弦から始める理由は、チューニングは弦の張力のバランスで合わなくなってしまうため、張力の強い6弦から始めることで、1弦までチューニングし終わったあとの全体の変化が少なく済むためです。
下の音程から上げていく
例えば、チューニングをした際にペグを回し過ぎで合わせようとした音よりも高くなってしまった場合、高くなった音から音を下げて合わせるのではなく、一旦合わせようとした音よりも低くしてから合わせるようにします。
高い音から低い音にするには弦を緩めることになり、その際に生じる弦のたわみでチューニングが狂いやすくなります。
ですので、面倒でも一旦音を下げてから音を上げてチューニングを合わせるようにしましょう。
2、3回繰り返す
1回全ての弦のチューニングが終わっても、それで完了ではありません。
再度チューニングをしてみると、すこしチューニングがずれていることがあると思います。
全ての弦の張力の状態でチューニングも変化しますので、1回合わせたからといって終わりではなく少なくとも2、3回チューニングを繰り返して安定させましょう。
チューナーの種類
チューナーはいくつか存在すると解説しましたが、その中でもオススメのチューナーを紹介いたします。
クリップタイプ
一番のオススメはクリップタイプのチューナーです。
理由としては、価格がお手頃(1,000円~2,000円ほど)であること、シールドケーブルなどの他に必要なものがなく、ギターのヘッドに取り付けるだけで手軽に使用できる点です。
エレキギターにもアコースティックギターにも使用できますし、最初に手にするチューナーとしてオススメします。
クリップタイプでも色々な種類が発売されていますが、暗いところでも見やすいカラーモニターのタイプが良いと思います。
エフェクタータイプ
クリップタイプが登場するまでは、エフェクタータイプのペダルチューナーが一般的でした。
ペダルチューナーのメリットとしては、クリップタイプよりも精度が高いという点、ライブ中にクリップタイプを付けたり外したりという必要なく足元でチューニングが出来る点などが挙げられます。
中には1弦ずつではなく、全ての弦をまとめてチューニングできるというチューナーも存在します。
クリップタイプよりは価格が高くなる点がデメリットになりますが、ライブ活動が多くエフェクターボードも持っているという方はオススメできます。
アプリタイプ
今はスマホのアプリでもチューナーが使用できます。
手元にチューナーが無いなどの急場の対応として、1つインストールしておくと便利だと思います。
ただ、しっかりとギターを練習しようとするならば、専用のチューナーを用意するようにしましょう。
チューナーがない場合のチューニング方法
普段はチューナーを使用してチューニングをすればよいのですが、以下はチューナーがない場合のチューニング方法となります。
ただ、チューナーがない場合のチューニング方法としてだけではなく、知識としてぜひ身に着けてほしい技術になります。
音叉を使う
音叉とは、金属製で棒の部分とU字型の部分で出来ており、叩くと決まった周波数の音が鳴る器具になります。
ノーマルチューニングのギターの5弦の音はA(ラ)になりますが、音叉の音がAの音であるため、音叉の音と5弦の音を合わせ、5弦を基準に他の弦のチューニングを合わせていくという方法になります。
開放弦で合わせる
音叉などで5弦のチューニングが出来たら、5弦を基準に他の弦をチューニングしていきます。
手順としては以下になります。
- 5弦開放のチューニングを合わせる
- 6弦5フレットを押さえて弾き、同時に5弦開放を弾いて音を合わせる
- 5弦5フレットを押さえて弾き、同時に4弦開放を弾いて音を合わせる
- 4弦5フレットを押さえて弾き、同時に3弦開放を弾いて音を合わせる
- 3弦4フレットを押さえて弾き、同時に2弦開放を弾いて音を合わせる
- 2弦5フレットを押さえて弾き、同時に1弦開放を弾いて音を合わせる
注意点としては、3弦のみ4フレットを押さえて2弦の開放弦と合わせるところです。
他は5フレットを押さえてすぐ下の開放弦を鳴らします。
音が合っているか合っていないかの確認ですが、「音のうねり」が無くなる点を意識してください。
2つの音が合っていない場合、「ウワンウワン」とうねるような音が鳴ります。
2つの音を鳴らしながらペグをゆっくり回していくとうねりの感覚が狭くなり、ぴったり合う場合にはうねりが無くなって一つの音のように聞こえます。そこがチューニングが合った場所と考えてください。
ハーモニクスで合わせる
ハーモニクスとは、指を弦に触れる程度に押さえ、弦を弾くと同時に押さえた指を離すことで生じる高音(倍音)のことを言います。
ハーモニクスは鳴る場所が決まっており、主に「フレットの真上」になります。
かつ、「5、7、9、12」のフレット上でハーモニクスの音がきれいに鳴るため、この音を利用してチューニングを合わせます。
手順は以下のようになります。
- 5弦開放のチューニングを合わせる
- 6弦5フレットと5弦7フレットでハーモニクスを鳴らして音を合わせる
- 5弦5フレットと4弦7フレットでハーモニクスを鳴らして音を合わせる
- 4弦5フレットと3弦7フレットでハーモニクスを鳴らして音を合わせる
- 6弦7フレットのハーモニクスを鳴らし、同時に2弦開放を弾いて音を合わせる
- 2弦5フレットと1弦7フレットでハーモニクスを鳴らして音を合わせる
注意点として、2弦を合わせる時だけは6弦7フレットのハーモニクスと2弦の開放弦の音で合わせる必要があります。
音が合っているかどうかの確認方法は開放弦の場合と同じですが、ハーモニクスの方が音のうねりが聞きやすいので、ハーモニクスのチューニングはぜひ身に着けていただきたいです。
チューニングが合わない場合、考えられる原因とは?
ここまでチューニングの方法を解説してきましたが、何度合わせてもすぐにチューニングが狂ってしまう、チューニングは合っているのに音痴に聞こえてしまうなど、チューニングがうまくいかない場合に考えられる原因を2つ解説します。
弦が新しく伸びきっていない
まずチューニングが何度やっても合わない場合、考えられるのは「弦を張ったばかりで、弦が伸びきっていない」場合です。
新しい弦を張ると弦は伸びるのですが、一度チューニングを合わせただけではまだ弦が伸びきっていないため、徐々に伸びることでチューニングが変わってしまいます。
ですので、弦を張ってチューニングをした後に手で引っ張るなど適度に弦を伸ばす作業を行ってください。
あまり強く引っ張ると伸びすぎたり弦が切れてしまいますので、適度に行うことが大切です。
手で引っ張るのが大変という場合、ストリングストレッチャーという道具を使うのもオススメです。
オクターブチューニングが合っていない
チューニングは合っているけれども、コードの響きが変であるとか、ハイフレットの音が変と言った場合は、「オクターブチューニングが合っていない」可能性があります。
簡単に説明すると、オクターブチューニングとは「開放弦の音と12フレットの音が合うようにブリッジを前後させて調整する」ことになります。
慣れない内は楽器店に調整をお願いしても良いですが、自分でも出来るようにチューニング方法を習得しましょう。
まとめ:ギターを弾く前には必ずチューニングをしましょう
ここまでチューニングの方法を解説してきましたが、チューニングが合っていないギターで練習しても正しい音が身に付きませんし、聴いている方も変に聴こえてしまいます。
ギターを弾く前にチューニングすることは必ず必要です。チューナーがなければまずはチューナーを入手しましょう。
また、チューナーなしでチューニングする方法も必ず役に立つのでぜひ身に着けてください。