【初心者向け】レスポールの特徴とは?ギブソンや他モデルのオススメについて解説します

レスポールといえば、「ギターの王様」と言われるほどの歴史と人気があるギターの代名詞ともいえる存在。
丸みを帯びたモダンな見た目のボディが特徴で、数々のアーティストや人気アニメのキャラクターも使用していてとても有名なギターです。
音色も甘めな印象を受け、重厚な音が出せるので使い勝手がよく今でも人気があります。
そんなレスポールの特徴やオススメ、歴史などをいくつかの項目に沿って紹介していきます。

レスポールについて

1952年にギターの2大メーカーである「ギブソン」が開発したエレキギターで、楽器としての完成度の高さや見た目の美しさに定評があります。
当初のピックアップは「P-90」と呼ばれるシングルコイルでしたが、それを感じさせないほどの力強い演奏が可能でした。
販売当初はジャズやカントリーの演奏を想定されていて、ノイジーなサウンドをお届けできます。
1950年代後半にハムバッカーに変更され、現在のようなロックギターとして活躍しています。
そして約70年間廃盤になることなく、様々なアーティストに愛用されている人気ギターです。
ちなみに、「ギブソン」により商標登録されており、名称を使用できるのは傘下企業である「エピフォン」と「オービル」を含めた3社だけです。

レスポールの人気

しかし、そんなレスポールの人気が徐々に衰退している様子が見受けられます。
その理由として挙げられるのは、様々なモデルの台頭による流行りの移り変わりです。
昔は「レスポールかストラトキャスターか」とギターを購入するなら2択に絞られるほどでしたが、今はテレキャスター、ジャズマスターなどをはじめたくさんのモデルが販売されています。
機能性はもちろんデザイン性もそれぞれ高く、いろんな人のニーズに沿ったギターを見つけられ、流行り廃りも激しくなってしまったので以前のような人気が見られないことが一因に挙げられます。
また、ギブソン社の勢いがそれほど良くないことも挙げられます。
ギブソンは2018年に一度破産しており、販売は続けているものの事実上の経営破綻を引き起こしてしまいました。
そのため、ギブソンというブランド価値に見合った品質が今でも確保できているのかを不安に思うユーザーが少なくないようです。
また、販売当初と現在の楽曲のイメージがだいぶ変わったので、流行りの音楽とレスポールギターの音色の印象が合わなくなっているのも1つの原因に挙げられるのではないでしょうか。

レスポールの特徴

レスポールは、全体的に丸みを帯びている形状をしています。
多くのレスポールはボディやネックにマボガニーを使用し、トップにメイプルが使用されていて、バイオリンのような色使いが特徴で、高級感を味わえると思います。
マボガニーを使用しているため、レスポール特有の甘く分厚いサウンドが演奏できます。
ヘッドに角度がついていて非常にオシャレなのですが、代わりにネックが折れやすいという弱点があります。

ブリッジはチューンオーマチックとテイルピースで構成されているのが一般的ですが、レスポールジュニアやレスポールスペシャルはテイルピースがブリッジを兼ねた役目をしています。
レスポールの音色は伸びやかな高音や重厚な分厚い音色を奏でられるので、キンキンしたやかましい印象を与えない非常に良い音楽を披露できます。

レスポールの種類

レスポールは70年の歴史の中で、様々なシリーズを販売しています。
プロが愛用するようなハイスペックなモデルから初心者でも気軽に手に届く廉価なモデルまで様々です。
時代の変遷とともに変わる音楽の流行りにも対応しているので、いくつかシリーズを紹介します。

レスポール・スタンダード

レスポール・スタンダードはレスポールの種類では元祖ともいえる存在で、代表格のシリーズです。
2つのシングルコイルが組み合わされたハムバッカーが採用されていて「P.A.F」と呼ばれ有名です。
1958年から販売されていて根強く残っていますが、実はマイナーチェンジを何度もしており、シングルコイルのサウンドを奏でられるコイルタップで音色を変えたり、ネックシェイプがが変更されたりと昔のサウンドの再現などを試みています。
ちなみに、国内有数のギタリストであるロックバンド「B’z」の松本孝弘さんも所持していて、シグネイチャーモデルも存在します。

イケベ楽器から引用

レスポール・カスタム

レスポール・カスタムの最大の特徴は指板の違い。
カスタムの指板はエボニーが使用されているので、レスポール・スタンダードよりもダークな印象を与える音色を奏でられます。
とはいえ価格の高騰でリッチライトと呼ばれる素材に変更されている場合もありますが、それでも品質やクオリティが高い商品です。
見た目もブラックやホワイトが主流でエレガントな印象を与えてくれ、ヘッドにはダイヤモンド・インレイが最大の特徴。
溢れだす高級感から「タキシードに似合うギター」とも称されます。
高級志向のギターですので、初心者が1台目に持つギターではないでしょう。
ちなみに、伝説のギタリストである「レッド・ツェッペリン」のジミー・ペイジが愛用していることでも有名なギターです。

イケベ楽器から引用

レスポール・ジュニア

レスポール・ジュニアは、コストカットを目的にトップやブリッジなど様々な素材や形状が変更された廉価版として登場しました。
しかし、いくつもの変更をした結果、新たな個性が生まれ様々なギタリストに愛用されるようになりました。
特に、レスポールの特徴であるハムバッカーではなく、リア1配列のシングルコイルのピックアップが切れ味のあるサウンドを表現しています。
そのおかげでロックサウンドと合うため、廉価版という名目にもかかわらずプロにも使用されるほどの存在となりました。
「GREEN DAY」のビリ・ジョー・アームストロングが使用していることからも分かる通り、パンク風味で疾走感のある音楽にも対応できます。

イケベ楽器から引用

レスポール・スペシャル

レスポール・スペシャルはレスポール・ジュニアが意外にも好評だったためより試行錯誤を重ねた結果生まれました。
スペシャルという名称ですが、あくまでもジュニアに対して「スペシャル」なのでエントリーモデルとして使用でき、初心者でも比較的手に届くシリーズです。
レスポール・ジュニア同様シングルコイルによるピックアップが搭載されていてファットなサウンドを奏でられます。
また、ジュニアはリア1配列ですが、スペシャルはリアとフロントにそれぞれ1つずつ搭載されています。
そのため様々なバリエーションに対応できる便利なシリーズです。
さらに、「TVイエロー」と呼ばれる黄色のボディが特徴で、一定数の人気を誇っています。
「BUMP OF CHICKEN」の藤原基央さんが愛用していることもあり、憧れのあまりレスポール・スペシャルを購入する方も少なくないようです。

イケベ楽器から引用

レスポール・デラックス

レスポール・デラックスは、レスポール・スタンダードのピックアップを「ミニハムバッカー」に変更したモデルです。
そのため、他のレスポールよりも雰囲気の違う個性派として認知度を上げていきました。
1970年代には使い勝手の良さから人気を獲得していますが、2015年に再販売されるまで生産中止されています。
もちろん再販売時には、コイルタップ対応やブースター内蔵など現代音楽に合わせていくつかの機能を搭載しています。
また、2019年にはビンテージモデルも販売され、当時のイメージと現代のイメージどちらにも対応できるよう2種類のモデルがあります。

イケベ楽器から引用

レスポールの選び方

レスポールの選び方は、ハイスペックモデルと廉価版では大きな値段の差がありますので、ご自分の予算に合わせて購入するとよいでしょう。
例えば、傘下企業のエピフォンのレスポールであれば数万円あれば手に入れられます。
レスポール・ジュニアやレスポール・スタンダードでも10万円以下で手に入れられるでしょう。
より多機能や美しい音色を求めるなら、値段は高くなりますがレスポール・カスタムなどをお買い求めるとよいでしょう。
また、自分が演奏したいジャンルの音楽に合わせて、ハムバッカーかシングルコイルかを検討してください。

レスポールのオススメ

それでは、いったいどんなレスポールがあるのでしょうか。
今回は、オススメのレスポールを5つ紹介します。

エピフォン レスポール・スタンダード

最初はエピフォンのレスポール・スタンダードです。

1950年代製レスポールのフィーリングとトーンを再現したモデルで、価格的にも初心者の方が購入し易いかと思います。

ボディカラーもサンバースト、チェリーサンバースト、ゴールドトップから選択できますので、文字通りスタンダードなレスポールを感じることが可能です。

エピフォン レスポール・スペシャル

ハムバッカーにもかかわらず歯切れがよく軽快なサウンドで演奏が可能です。
そのため、パンクやハードロックに向いています。
30,000円以内で購入できるエントリーモデルで、初心者の方にオススメです。

ギブソン レスポール・ジュニア

ギブソンのレスポールは初心者の方にはやや高価で手にするのは難しいですが、このギターは初心者の方におすすめのモデルです。
ジュニアモデルなので比較的安く購入でき、ブラックのボディがかっこいい立ち振る舞いにさせてくれるでしょう。
シングルコイル搭載のピックアップで切れ味のあるサウンドが特徴です。

ギブソン レスポール・スタジオ

ロックの演奏がしやすいように中高音域が優れたギターです。
15万円程度と決して安くありませんが、他のモデルに比べると安価なので初心者でもギリギリ手を出せるラインかもしれません。

軽量化に優れていて、比較的他のギターよりも重いレスポールの弱点を軽減しているギターです。

赤いボディが特徴で、装飾が控えめな分落ち着いた印象を与え、ゴージャスな雰囲気があります。

コイルタップが搭載されているので楽曲の雰囲気に合わせた音色を奏でられます。

まとめ:色々なタイプのレスポールを弾いてみましょう

レスポールの特徴やオススメ、歴史などについて紹介しました。
レスポールはギターの代名詞ともいえる存在でしたが、現代音楽に移りゆくにつれてニーズが少しづつ合わなくなり、徐々に衰退しているようです。
とはいえ、ギブソンのブランド力やレスポールの特徴ある音色で今でも根強い人気があります。
初心者でも気軽に手に入る価格帯のレスポールもたくさんありますので、ぜひ気になる方は購入を検討してみてください。

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